介護業界の離職率について

介護業界の離職率は高いというイメージがありますが、実際は約17%と言われていて、国全体の職業の離職率は約16%なのでほぼ同じぐらいです。他の職業と比べてみると宿泊や飲食などのサービス業は約30%と高いので、介護業界の離職率は非常に高いとは言えないでしょう。

介護職は近年人数が増えたと言われていますが、それでも人材不足が問題視されています。介護の施設や事業所によって退職する人数が異なりますが、退職する理由として施設などの運営方針ややり方に不満があったり、人間関係などの問題でやめたりする人が多くあります。反対に介護施設の運営方法に問題がなく、人間関係が円滑にいっていると退職する人の数は少なくなり、退職する人の数が多いとその施設に何かしら問題があるのではないかという可能性が出てきます。施設によっては評価シートなどを作成し人材育成やモチベーションを向上するため研修会などを開催しているところがあり、スタッフの不満やストレス対策にも取り組んでいます。スタッフのための職場作りなどに熱心に取り組んでいるところもあり、ここ数年退職率は低下していく傾向にあります。

介護職は、長期間に渡って勤める人と短期間で転職する人に二極化していることもあり、短期間で転職する人の理由はさまざまでスキルアップのために退職したり、育児や家庭の事情など自分のライフスタイルに合わせて転職したりします。介護職は、離職率に関係なく資格を取得したり経験を積み、自分の努力次第でどんどんキャリアをアップさせることができる業界です。